2016.08.14 | 未分類

【”親しき仲にも礼儀あり”という言葉】イジり & ツッコミに技術はあるか?考えた末に見つけた3つの秘訣

出典/Ben_Kerckx, Pixabay

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お盆に学べる言葉魔法術は、家族とのコミュニケーションから

お盆のシーズンには、いろいろな学びが到来しますね。特に家族や親戚が集う場での会話というのは、とりわけ学びがあります。かく言う、ぼくも、実家への帰省中に、大きな反省と大きな学びを抱かざるを得ないシーンに出合うこととなりました。

つつく家族(イジる家族)、つつかない家族(イジらない家族)

世界には、いろいろな家族のカタチがあるのは、みなさん、ご存知の通りです。しかし大きく分けると、見出しの通りに2タイプの家族がいます。ひとつは、イジる系のコミュニケーションをする家族、もうひとつは、イジらない系のコミュニケーションをする家族、です。

2タイプのコミュニケーションのメリットとデメリット

イジる系コミュニケーションをする家族のメリット

イジる系コミュニケーションをする家族は、隠し事があまりありません。あけすけに何でも口にしてしまいます。だから、お互い言いたい放題となります。いろんなことを言い合ってるが故に、お互いのことは理解し合っているのかもしれません。

イジる系コミュニケーションをする家族のデメリット

一見、仲良さそうに見えます。しかし、それが「本当にそうなのか?」については、わかりません。イジるときには「言葉」があります。「言葉」の裏には「想い」があります。ということは、「想い」が「言葉」のどこかににじむわけです。

たとえ、それが冗談のつもりであったとしても。その「言葉」や「仕草」に込められた「想い」というものについては、人は、想像以上に敏感に察知できる生き物です。ですから、「悪い言葉」や「悪い想い」は、たとえ冗談であったとしても、相手にダメージを与えることになります。

そして、その言葉は、相手に「自己肯定感」「自信」というものを大きく削ぎます。すぐに自分で自分にツッコミを入れて、貶めてしまうクセというのは、案外、こんな家族や兄弟姉妹の記憶が土台になっていたりします。

イジらない系コミュニケーションをする家族のメリット

イジらない系コミュニケーションをする家族は、お互いに「遠慮」をしていますが、同時に、それは、「親しき仲にも礼儀あり」というマナーであり、人としての「敬意」でもあると思います。

このコミュニケーションの距離感だと、相手を否定するようなことは一切口にされないので、「本当のこと言ってるのかな?」とか「家族なのに他人行儀だな」とか、それぞれがそれぞれに対して、線引きをしているところがあるため、イジる系コミュニケーションを柱とする家族としては、寂しさをそこはかとなく感じてしまったりもするかもしれないですね。

でも、やはり同時に、そこには肯定がベースの土壌が生まれるので、「こんなこと言ったらバカにされる」という自己否定の考えはなくなって、「自己肯定感(自信)」は間違いなく、育まれやすくなるはずです。

イジらない系コミュニケーションをする家族のデメリット

このパターンのコミュニケーションだと、やはり真意をはかりかねるというか、「本当はどう思っているんだろう?」ということが常にアタマにあるため、やはり不安にはなりますよね。そして「あまり興味を持たれていないのだろうか」ということについても、心配になるかもしれません。常に予定調和、常にタブーありき、常にポジティブオンリー、となると、これはこれで刺激がない、という声も聞こえてきそうです。

ベストなコミュニケーションをする家族のあり方

わたしが見た家族のなかで、一番「仲がいいなあ」と感じさせられた家族というのは、京都に住んでいたK一家でした。兄とふたりの妹、そして母、父と、5人家族だったのですが、お互いがお互いを慈しみあい、尊敬し合い、立てあっている。ただ、姉妹同士は、ケンカもしてましたが。それでも、激しい罵り合いではなく、おだやかな言い合い程度だったと思います。

何よりも驚いたのは、母親が息子であるわたしの友人Kくんのことを「この子はね、本当に男前で、本当に心の優しい、性格のいい子なのよ」と言っていたことでした。同じ男として、自分の親にそんなことを言われながら育ったら、すごく誇らしい気分で生きていけるだろうなあ、と思ったのです。(自分の息子、娘を、ほめること、これ極めて大切なことだと思います。)

この家族にみられたのは、人間同士の敬意にあふれた付き合いです。

出典 /Unsplash / Pixabay

サンプルA: スズキ家、この夏、お盆の出来事

イジる系コミュニケーションの家族、スズキ家

さて、ここからは、サンプルとしてのスズキ家のお話を僭越ながらしてみましょう。スズキ家は、あまりに家族関係にアップダウンがはげしくて、紆余曲折を経てきているということもありながら、結構、あけすけに「言い合う」というカルチャーがあります。つまりイジる系コミュニケーションをする家族なわけです。

これは、ずっと子供の頃からのコミュニケーション文化で、お互いちょっとやそっとでは後ろへ引かないということはあるのですが、家族みんなが、そのコミュニケーションを気持ちいい、心地いいと感じているかというのは、全く別問題なのです。

夏のツッコミ合い事変

それを象徴するような出来事が、このお盆に起こりました。わたしの姉が、テレビに映る芸能人をイジりました。すると、それを見ていた妹が、姉のことを「人のことを言えるの?」とイジりました。もちろん冗談でです。

そこで、わたしが、妹のことを「ほらね、こうやってスズキ家は、いじり合うカルチャーがあるんだ」と弟の嫁に解説をしました。(弟の嫁の家族は、お互いを「過剰にツッコミあう、いじりあう文化、互いを冗談で否定するコミュニケーション文化がない」と言っていたため)すると、今度は、妹が、「そういう、あなただって、めっちゃくちゃひどいことを言ってツッコんでいるからね」とわたしを責めてきました。そこで、わたしは、「自分のトラウマの9割は、幼少期のスズキ姉妹のツッコミ言葉によってつくられたものだ」と冗談まじり本気まじりに言い返しました(これは半分、真実です)。

しかし、そこで、また、姉と妹から「あんただって、いろいろ口の悪いことを言っているんだ。ひどいんだ」とやりとりがエスカレート。そのすぐあと、中年の兄弟姉妹は、行き過ぎた空気を察知したのを感じて沈静化、とりたてて大きな火事とならずに済んだわけです。

しかし、この一件には、コミュニケーションについての学びがありました。「なるほど、そうか、自分が言った「ささいな言葉」が相手に「めちゃくちゃひどいこと」として受け取られ、「傷を与えていたのだ」と学んだのです。一体、自分が、どんな言葉を相手に発していたのかについては、全く記憶がありません。「えっ、一体、なに言ったっけ?」てなもんです。

言ったほうは覚えていないが、言われたほうは忘れない法則

「言ったほうは覚えていないが、言われたほうは忘れない法則」というものがあります。言ったほうは、「ただの冗談」のつもりで言っていたとしても、それが「相手が気にしていること」だったりすると、ズドーンと相手の心を居抜き、傷つけてしまうものです。これは、スズキ姉妹が幼少期に自分に対して吐いていた暴言の数々もしかり、自分が妹や姉に対して吐いていた暴言の数々もしかりです。

どちらのパターンも言った側というのは、無意識で口にしてたり、冗談のつもりで言っているから、大して覚えていないというのが問題なのです。しかし、相手はたとえ家族兄弟姉妹であれ、「うっすら」と根に持ち、記憶にこびりつかせていたりします。

この「うっすら」というのが厄介ですね。知らぬうちに蓄積されて、ジャブのように記憶に蓄積されていくと、その相手のその後の人生に大きな影響を及ぼしてしまいますから。

大爆発を起こして、とり返しのつかないようなことになってしまいますからね。要注意で、気を付けないといけません。妹よ、姉よ! 知らぬうちに暴言を吐いていたようです。本当にあいすみませんでした!ごめんなさい!

親しき仲にも礼儀あり

というわけで、この言葉の登場です。これ、みんな、よくよく知っているつもりでも、うまく出来なかったりしますよね。ただ、本当に重要な格言です。その証拠と言っては何ですが、次のような別の言い回しで、残された言葉もあります。もちろん、海外にも似た言葉がある。これは、普遍的であり、グローバルな心理として、人間に備わっているものだということがわかりますね。

  • 近しき仲にも垣を結え(ちかしきなかにもかきをゆえ)
  • 良い仲にも笠を脱げ
  • 親しき仲に垣をせよ
  • 思う仲には垣をせよ
  • 良い仲には垣をせよ
  • A hedge between keeps friendship green.
  • Love your neighbor, yet do not pull down your hedge.
  • Good manners even between good friends.
  • Good fences make good neighbors.

パーソナルスペースの取り方を知っている人

「パーソナルスペース」という言葉がありますね。これは、社会心理学の用語で意味は「心理的な縄張り」のことを指します。人は、物理的に、縄張りに他人がズケズケと入ってくると、「おいおい、ちょっとちょっと」と防衛本能が働きます。

その距離が、「親密度」「親しさ」などの言葉で言い換えられるのでしょうが、このスペースは、言うまでなく、それぞれの関係によって変わってきます。「言葉のパーソナルスペース」「心のパーソナルスペース」ということについても、同様のことが言えると思います。

敬語とは、パーソナルスペースをとる言葉の技術

敬語」というのは、明らかに、この「言葉のパーソナルスペース」「心のパーソナルスペース」を保つための言葉ですね。わたしは、「仲良くなりたいから、敬語をはずして」と言われたことがありましたが、その言葉を聞いて、逆に緊張してこわばってしまった、という経験がありました。今、思い返してみると、「敬語」というのは「心の盾」の役割をしているものなので、あまり信用していない相手に「外して」と言われて、逆に「怪しい」と思ってしまったのだと思います。

「ツッコミとイジリ」をする前に知っておきたい2つのタイプ

技術としてのツッコミ&イジリ

世の中には、技術としてツッコミとイジリをする人というのはいるものです。これは、あきらかに、職人的であり、お笑い芸人的です。物事にテクニカルに、ツッコミを入れておかないといられない人です。

しかし、こういう人は、もともと、プライドが高く、自分がツッコミを入れられることを極度に嫌うという傾向が見られます。「笑い」を技術的に成立させようとするので、そのコミュニケーション自体が気持ち悪いものになってしまいがちです。ですので、こういうツッコミとイジリは、日頃のコミュニケーションでは控えたほうが良いでしょう。

愛としてのツッコミ&イジリ

そして、もうひとつあるのが、双方向型のツッコミ&イジリ気質です。ちょっとからかいたい、ちょっかいを出して「言葉のキャッチボールがしたい」というのが根本にあります。ツッコミ気質の人との違いは、自分がツッコまれることを許す寛容さがあることです。

つまりツッコミ合い、ボケ合い、を前提として、相手を愛でイジる人です。わたしの知り合いにも、このイジリの名人がいます。彼のイジリは、ひじょうに温かく素敵で、しびれるものがありますので、いくら彼がS気質でもまわりに多くの人が集まってくるのです。

出典/Ben_Kerckx, Pixabay

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「親しき仲にも礼儀あり」が重要なのは、「自己重要観」「自尊心」にあり

いづれの気質も似てはいるのですが、そこに「敬意」「礼儀」「配慮」がないと、人間関係がどちらかがどちらかを支配し、支配されるというコミュニケーションにおちいってしまいます。そんなわけで、「ボケ、ツッコミ」「イジリ、イジラレ」の間柄でも、絶対に忘れてはいけないのが、「相手を尊重する気持ち」になるのです。何故なら、人は皆、「自己重要感」「自尊心」を失ってしまっては生きていけないからです。

こうした心理を端的にあらわしたのが、有名なことわざ「親しき仲にも礼儀あり」となるわけですね。これ、わかっているつもりでも、ついつい忘れてしまいがちです。

人はみな、それぞれの道、それぞれの立場で見につけた「我」「記憶」「潜在意識」を抱えながら生きているのだと思います。これらは、本ブログにおいても、最重要テーマです。そして、これら、刺激のやり方次第では、相手のなかに「ゴジラ」のような怪獣を目覚めさせてしまうわけですから、気を付けないといけません。

「親しき仲にも礼儀あり」を言葉魔法とする3つポイント

簡単なことですが、意外にできていないことで、ふだん、もっとも気を付けたいことです。

  1. パーソナルスペースというグローバルな心理を心得て、いつも距離感を考える
  2. 相手に人間としての「敬意」を払い、「立場」を考えてあげる
  3. 相手の「自我、記憶、潜在意識」を刺激しないように注意する(特に「記憶」は重要!)

ぼくも、このお盆、たとえ兄弟姉妹であったとしても、粗相をしてしまいましたので、深く反省し、次の言葉魔法のコミュニケーションに生かしていきたいなと考えております。

言葉は、楽しい空気をつくるのにも、こわばった空気をつくるのにも、作用します。気を付けて使ってゆきたいですね。

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